『シアワセナジカン』〜✳︎stitpoohの子育てブログ✳︎〜

男の子1人を育てるアラフォー主婦。基本は子育ての色々を書いてますが、日々のあれこれ・食べもの・極たまに闇を綴ってます。

3歳を迎えた王子の出産の記憶②➖緊急帝王切開での出産。王子に起きていたこと。➖

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stitpoohです。

 

だいーぶ前に私が王子を出産した時の話しを途中まで書きました。

そして今回は、やっとその続きです。

 今さらです…(汗)

stitpooh.hatenablog.com

 

破水して慌てて病院へ向かい、のんきにお昼を食べてからのNSTテストで異常が発生。なんだか私が想像してた出産とは全く違っていて、この時、友達が言ってた『出産は何が起こるか分からない』を思い出しました。

 

破水した私を病院に送って一時帰宅していた母は、すぐに病院に呼び戻されました。そして仕事中だった旦那にも電話で状況説明。明らかに旦那が動揺してるのが電話越しにも分かりました。

破水してるにも関わらず、私はほとんど陣痛を感じず、ケロッとしてました。ベテラン助産師さんも、この状況での私の余裕っぷりが心配そうでした。というのも今この状況で、本陣痛がくるまでまだまだかかりそう。正直それまでお腹の中の王子がもたないのでは…

 いやいやいや、だったらこうしてる間もお腹の中で王子が苦しんでるだから、さっさとどうにかしてくれ‼︎というのが私の心境。

 

そこでやっと先生登場。

先生遅いよ‼︎💢と言いそうになるのをこらえ、先生が状況確認。

 

『うーん、そうだねー、うーん、切っちゃおうか?うーん、でもなぁ、一回切っちゃうと次も(2人目)切るよ?』

 

…2人目のことまで気にしてくれてありがとうございます。けど、先のことより、今お腹の中にいる子を助けてくれませんか⁈

と、まあ、のんびりしてる先生にイライラしてるとベテラン助産師さんが、『けどお母さん(私)が今この状況(ケロッとしてる)で、本陣痛がくるまで子供は持ちませんよ。』と。

 

この瞬間、緊急帝王切開決定。

 

それからはとにかく慌ただしかった。

まず、手術をするのに旦那のサイン(同意書)が必要。再度仕事中の旦那に電話して説明。職場のFAXに同意書を送ることに。

旦那はパニックというより、なんか現実を受け止められてないという感じでした。電話越しなので表情は分かりませんが、上の空っぽい受け答えだったので。旦那自身もこんな時にそばにいれないことが相当もどかしかったのも事実。そんな状況を察したのか、先生が電話を代わってくれて、旦那に状況を話してくれました。

 

 

緊急ですからね。

私の心の準備とか一切待ってくれません。

車椅子に乗せられ、手術着に着替え、手術に必要なチェックをして、あっという間に素っ裸で手術台の上です。

当たり前ですが、お腹(下腹部)を切るので、処理も必要です。

そんな時に帝王切開経験者の看護師さんに、『正直、麻酔がとにかく痛いけど、体育座りする時みたいに足を前にグッと組んだらまだマシだから。』 と言われ、ただでさえ今の状況を飲み込むので精一杯なのと、王子が無事に産まれてくるかの不安で一杯なのに、さらに追い討ちかけるのか⁈と思いました。

 

そして院長先生(主治医)と副院長先生が手術室に入ってきて、いよいよ手術開始です。

看護師さんに脅された(笑)麻酔は下半身麻酔で、腰に注射をします。私は看護師さんに言われた通り足を前に全力で組みました。そうしたら痛くありませんでした!全然余裕でした‼︎

あとで帝王切開経験者の友達に言ったら、『その先生が上手いんだよ。』と言ってました。

 

先生が上手いのか、全力でグッとしたのが良かったのか、非現実的な状況に脳が麻痺したのか…

 

なんにしてもひとつ不安は消えました。

そしていよいよ私のお腹にメスが入ります。

下半身麻酔(部分麻酔)って面白いですよね。意識はバッチリあるのに、まさかお腹を切られてるなんて。麻酔ってすごいな、なんてどうでも良いことを考えたり…

そんな時『赤ちゃん出てきましたよ。』の声。

えっ⁈鳴き声は?と思ったのも束の間、すぐに元気な産声を上げたので、心の奥底から安心しました。

一瞬産まれたての王子と対面出来ましたが、それも束の間。すぐに全身麻酔で意識が遠のきました…

 

破水して病院に到着してから、ここまで4時間程の出来事です。

破水した時はここから長い闘いが始まるんだ。

どの位かかるんだろう。

痛いのやだな。

鼻からスイカとかホントやだ…

という不安しかありませんでした。それが全てのことが想定外で、4時間で我が子に会うことが出来ました。

 

なぜ緊急帝王切開になったのかー

王子の右手にへその緒が巻きついていたそうです。

だから下りて来られなかった…

破水は王子のSOSだったんです。

『早く気付いて。早くここから出して。』

ごめんね、辛かったね。

知らせてくれてありがとう。

 

妊婦健診の時のエコーで、何度か先生に右手が上がってるとか、右手がー、右手がーと言われてた気がします。その時は全く気にしてませんでしたが、へその緒が巻きついてて自由が利かなかったからなのかなとも思います。

 

王子の右手になぜへその緒が巻きついたのかー

さすがにこれは色々あると思いますが、ひとつ自分なりに思ったのは、私は途中まで逆子で、今度の妊婦健診までに治ってないと、帝王切開になっちゃうよと言われてました。先生に『これから、次の健診までトイレなどの本当に必要なこと以外動かない。家事も極力しないこと。』と言われました。

確かに王子を迎えるにあたって、一人で部屋を片っ端から片付けて、掃除してました。あとは里帰り出産で自宅を3ヶ月は戻らないので、その準備。結構、いや、だいぶ動いてたなと。

そんなので、王子にも負担をかけてしまってたんだなと反省しました。

 

 

帝王切開は、普通の分娩みたいに痛みを知らずに楽して産めると思われがちです。正直、私も自分で産んだ、産み落とした感=達成感は全くないです。(実際落としてないですからね。)

 

ただ、『楽して』産んではないです。

私は術後目を覚ましてとんでもない寒気に襲われました。とにかく寒くて寒くて思わず母に『寒い!寒いよ‼︎』と訴えました。

発熱してました。

原因は分かりませんが、全くの健康体にメスを入れたいうことに、体に拒否反応が起きたのではないかと。もちろん薬など飲めないので、一時的に電気毛布を入れてもらい、布団を一枚多めにかけてもらい、熱は下がりました。

 

※ここからは特に男性の方はご遠慮いただいた方がいいかもしれません。私はいっこうに構いませんが…

 

そしてこれからが地獄です。

産んでから3日間は寝たきりです。

食事もなし。水分は取れたかな。

3日間ずっと点滴につながれ、トイレに行くこともできません。どうしてたかというと直接管が差し込まれいて(手術中に処置されたんだと思います。)、それが昔でいう尿瓶みたいなところに繋がっていて…

それを数時間に一度、看護師さんが処理してくれます。と言うことは、必然的に悪露の始末も看護師さんがやってくれます。

もうなんか、恥ずかしいのと申し訳ないの気持ちでいっぱいになります。

けど、それより何より地獄だったのは…

 

お昼を食べてなかった私は、病院のごはんがまだ食べれるということだったので、ありがたく頂くことにしました。その病院のごはんは美味しいと言うのは口コミで知っていたのですが、本当に美味しくてボリュームも満点でした!のんきにごはんを平らげ暇を持て余すぐらい、私は余裕でした。母も私の余裕な状況を確認して一旦帰宅しました。

ただこの時ハミガキしとけば良かったと、心の底から後悔することになるのですが…

 

 

とりあえず最後の食事はお腹いっぱい食べてたから良かったのですが、ハミガキしてなかった…

おそらく看護師さんに言えばやってくれたのかもしれませんが、言えなかった……

3日間口の中が不快でたまりませんでした。

 

そしてこの間、ほとんど王子と触れ合えなかったと言うのが一番悲しかったかな。言えば連れてきてもらえたけど、寝たきりでは何も出来ませんからね。

 

やっと地獄の3日間が終わっと思ったら、結局ここからも試練です。

3日間寝たきりの時でも、寝返りやベッドをリクライニングする時も相当お腹の傷が痛かったのですが、これからは自分で起き上がって、立って、トイレまで行って…

正直トイレに行くのに相当な覚悟を決めて行ってました。

いや、それより驚いたのは、人間はたった3日寝たきりだっただけで歩けなくなってしまうものかと。立つこと・歩くことがままならなくなってしまうのかと。ビックリしました。

なので私は一回ベッドから起き上がったら、部屋の端から端を何往復も歩いてリハビリしました。

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そしてこの時から王子のお世話を本格的に開始です。オムツ替えから授乳・沐浴の仕方…

一番苦労したのはやっぱり授乳ですね。

一回吸わせると、どんどんお乳が作られて張る張る張る!張ってどんどん噴き出るのに、上手く吸えない王子…吸わせてあげられない私……

そんな中、夜中に何時間も私の授乳に付き合ってくれた助産師さんたちには、今でも本当に感謝してます。

 

地道に部屋の端から端を歩くリハビリをした甲斐あって、術後5日目くらいから普通にナースステーションとか行けるようになった私。

看護師さんや助産師さんに驚かれ、車椅子イスに頼りっぱなしみたいな人も結構いるんだよって話でした。

 

私のお腹は医療用ホチキス?で止められていて、自分でも痛々しく思ってましたが、抜糸も無事済ませ10日ほどで退院となりました。

 

 

 

それからあっという間に3年が過ぎました。

右手にへその緒が巻きついていた王子は、完全に左利きです。(関係ないか…笑)

今でも鮮明に思い出すほど、私の人生で一番慌ただしく、もう出来ればしたくないな(笑)なんてほんのほーんのちょっと思うけど、一つの命を無事世に送り出せたという達成感と、ようやく我が子に会えたという安堵の日になったのは間違いありません。

 

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